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エースを経由でこれらの通信サービスの提供を受ける。
このような通信サービスが提供されようとしているが、次の点が不足している。
(1)提供されている通信サービスの中には、基本的通信サービスで、どのような使い方も出来るというものがある(例えば、AMHSは地上でのメッセージハンドリングを行うという汎用的なものである)。あるメッセージを転送する場合、どの通信サービスを使うのが妥当かがはっきりしないものがある(例えば、管制移管のメッセージ転送はCPDLCのアドレス先送りなのか、AIDCのメッセージ転送なのか等)。
(2)運用上では、複数の通信アプリケーションを使用しないといけない。例えば、AlDCとCPDLCの同時進行的な利用、等。その場合、どの通信アプリケーションをどのメッセージ転送に使えばよいのか、メッセージの送信順序の相互関係はどうなるのか等が明確でない。
(3)このような複数の通信アプリケーションを統合して、どのように運用をするのかの明確な考えが望まれる。つまり、運用の観点が不足している。
最近ADSP/4(1996.9.9〜20)で運用概念を議論した経緯があるが、現在、ICAO内で運用概念を討議する機関はない。
3.2.2.5まとめ
以上、データ通信をエンド・エンド通信という観点から、各種の議論を整理し、特に地上での整備の観点の必要性を強調した。一部、独断的なものもあると思われるが、各位の討議をいただきたく、あえて記述したものもある。
3.2.3ATNP第2回会議報告
3.2.3.1会議名称
ICAO ATNパネル第2回会議
3.2.3.2開催日時場所
1996年11月4日(月)〜15日(金)
ICAO本部モントリオール/カナダ
3.2.3.3出席者
英国、米国、IATA,SITA,ARINC、インマルサット、ボーイング、カナダ、イタリア、フランス(アエロスパシアルはフランス・アドバイザ)、ドイツ、スペイン、EUROCONTROL、ロシア、中国、タイ、サウジアラビア、エジプト、オランダ、アイルランド、ブラジル、アルゼンチン、日本から、のべ約80名
詳細は、添付したパネル会議報告書参照この他に1CAOのATNPセクレタリ、ADSPセクレタリ(随時)が参加

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